女性起業家が新しく作っていく「理想を実現する経営モデル」
2011年11月。
歩く100億円吉川幸枝会長から学ぶ「ほんもの女塾」を創り、多くの女性たちに出会った。
その後も「女性起業家」と言われる人たちに興味を持ち続けていた。
でも、その中でも「惹かれる人」と「惹かれない人」がいることがわかってきた。
そうして、商工会議所が開催する「女性起業家のための創業セミナー」に参加してみた。
が、それは自分が求めているものとは違った。
私自身、男性と女性の違いをそこまでは感じていない。
「起業」というのは、男性であっても、女性であっても、その個人次第だと思っている。
だが、なぜか、「女性起業家」というものに惹かれる。
そこで出会ったのが、東海ろうきん「事業型NPO育成支援講座」でお話をされた特定非営利活動法人あいあいの理事長「湯浅しおり」さん。
なんと三重県尾鷲市で介護のお仕事をされて14年だという。
その2時間近くのお話は、あっという間。思わず笑ってしまう場面や、涙する場面も。
14年の歳月を想像するだけで、胸が熱くなる。
彼女のお話を聞いていると、「理想像」や「こうあるべき」が全くない。
常に現場、その時、その人に向き合って、みんなにとっていい方法を選択している。
「絶対、詳しくお話を聞きたい!
現場を見たい!」
厚かましくも名刺交換と共に、連絡先をお伺いして、近いとろこに住んでいるほんもの女塾のメンバーに声をかけて、お邪魔してきました。
2万人の人口の尾鷲市で240人を雇用。その雇用の仕方。スタッフ教育?支援?
寝たきりの入居者さんを救うために「10億の借金をしてでも避難塔になるビルを建てる!」と8階建ての建物を着工。
※実際はそこまでの金額の融資は受けられなかったそうですが、すでに満室となったその建物にお邪魔してきました。
その建物の大きさはあいあいさんのfacebookページにてご覧ください!
湯浅さんのお話を聞き、帰って来て、やっとわかりました。
私が「女性起業家」にこだわった理由。
それは。。。
「ブランド」⇒「個性」⇒「感性」と行き着いた、吉村思風先生の感性論哲学を学ぶ中で、今は激変の時、政治も経済も教育もすべて新しく生まれ変わることが求められている時代。
今までは「理性」が優先され、結果、ストレス社会等の多くの問題が出てきた。
「理性は手段能力だ」という思風先生の言葉通り、理性は「手段」「能力」に過ぎず、「人間の本質は感性」であるとするその考え方を知ったとき、私の中にストンと落ちた。
起業を支援してきた中で、理性だけで動こうとしても動けないという現実をたくさん見てきた。
いや、それだけではない。
私はずーーーとそれに苦しめられてきた。
「頭ではわかっているけれど、
頭ではこれをすべきだとは理解できるけれど、
やりたくない」
のだ。
だから、叱られつつも、反抗し続けてきた(苦笑)。
あいあいの湯浅しおりさんは、しきりに「本能だけで動いてきた」という言葉を使われた。
そう、私自身もまさにそう。だからこそ、もっとお話が聞きたいと思った。
そうして、じっくりお話を聞いた後、家に帰り、頭の中が整理されていく。
「感性を元につくる新しい企業の目指す姿」
もちろん、方法は人それぞれ違う。
でもね、今まで、ずっと考えてきた目指す姿が3つ明らかになった。
その3つとは。
1)従業員・スタッフが会社のことを「大好き」であること。
2)事業(企業)が継続できる仕組みがあること。
3)地域社会に貢献していること。
そして、まだまだ途中だが、要素を7つにまとめようと挑戦中。
なにも女性に限ったことではなく、男性でも一緒。
自分の・相手の感性を優先させながらも、自分が理想を実現できる新しい経営スタイル。
その大きな要素は「産み・育てる力」だと確信した。
だからこそ「女性」なのだと。
湯浅さんからたくさんのヒントをいただいたことで、
今まで滞っていた思考がグルグル回り始めました!
湯浅さんがされてきたこと、紹介したい言葉、その解釈はいろいろありますが、今日はこのあたりで…。
7つの要素は、秋からスタートする女性経営者・事業主のためのセミナーに向けてまとめます。
一緒に行ったメンバーも、きっとそれぞれに、何か心に残ったはずです。
突然お邪魔したのに、本当にたくさん、隠すことなくいろいろお話を聞かせてくださった湯浅さん。
ありがとうございました。
湯浅さんに「四日市で講演をお願いしたら…」とお伺いしたら、「三重はもういいわ~(笑)」と、言われましたが…
温泉付で・・・とかなんとか?楽しい企画で、実現できたらいいな~って思っています。
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県内初の社会的事業所、尾鷲に開設(2014/7/10 中日新聞)
常に「身近にある問題を解決してきただけ」と語っていたことが、よく伝わってくる記事です。