経営者の「今」見ているものから「その先」を見る。
最近、多くの新しい経営者との出会いをいただいている。
ブランディングをするにあたり、その方のお話をたくさん聞く。
聞く。
と言っても、実際に受け取っているのは「語られる内容」ではない。
「多用する言葉」であったり、「表情」であったり「しくさ」であったり、「声のトーン」であったり、「感情」であったりする。
会社のブランドを作るにあたり、大切なのは経営者の「感性(欲求)」だと思っている。
※感性論哲学的には感性というのは「求感性」と言われ、内から湧き上がってくる欲求。
その欲求の先にあるものを知ることで、その会社の未来を想定し、ご自分では気付かない 強みや個性、才能などを加味していろんな視点からの提案をする。
なので、会社の事業計画や、目標などをお伺いし、その経営者が生まれながらに持っている感性と照らし合わせ、合致しているかどうか?を見る。
うまくいっている企業さんの場合、それが合致していることが多く、うまくいっていない場合、それがかけ離れている場合が多い。
しかし、それが女性の場合、実は、そう簡単にはいかない。
女性の特性と言われているが、どうしても短期的視野が優先される。
※この特性を生かして経営をされている方もいらっしゃるし、この特性が会社を救った事例も多い。
ですが、会社のブランドを構築するにあたり1年、2年という短いスパンを想定して作ることは難しい。
そんな時に有効なのが「感性」だ。
彼女が見てる「今」をしっかり感じ取り、いろんな質問を重ねることで、「その先」にあるものを想定する。
独立時から、女性に対してはそのように接してきたことで、11年を迎え、あの当時に想定していたものが合っていたのかどうか?結果が出てきた。
もちろん、全てに成功したとはいえない。
でも、多くのクライアントが私が想定した以上の「状態」にある。
結果というのは、その人の感性にとって必要な「結果」であり、世間一般的な「結果」ではない。
今も、多くの女性経営者の方々のお話を聞かせていただいている。
もちろん、同じように男性の経営者のお話も。
そうして、弊社が新しくスタートする予定の「新サイト」の企画で、スタッフの方にインタビューを始めたことで、新たな視点が加わった。
この社長と、このスタッフさんの感性が化学反応を起こすと、何が起こるんだろう?
そんな視点で、ヒアリングをする楽しさが増えた。
経営者一人ではできることは限られている。
その会社を共に作り上げるスタッフの感性が「触媒」だとしたら?
提案する内容が変わってくる。
ブランディングをするにあたり、これからはスタッフの方にもヒアリングをさせていただこう。
きっと、新しい何かが見えるはずだ。