保育園とは、育児とは?”育児”に対する意識を変えるには?
今、息子と娘がお世話になった保育園の先生のお通夜にお邪魔した。
会場に入りきらない参列者。
現役の保育園の園児たちもおり、小学生、中学生、高校生、社会人。
そして、その両親たち。
喪主の息子さんが、大泣きしながら自分の友達に話していたのが聞こえました。
「こんなにたくさんの人が来てくれて・・・
9割が誰だかわからないんだ・・・」
その9割がきっと、保育園関係者。
だって、受付の名簿には保育園の名前ばかり。
息子さんも、今日初めて、お母さんの偉大さを知ったかもしれません。
「保育士さん」って、本当に本当に大変で、大切な職業。
誰にでもできるわけではなく、知識があってもできるわけでもない。
必要なのは、おっきな愛。
「大笑いしている顔しか思い浮かばないよ」と、先生や親たち。
待機児童の数が減らない原因として、保育士さんの給料の低くなり手がいないという現状があります。
そんな中でも、ポリシーと愛を持って保育に関わっていたのが、子ども達二人が通った保育園です。
働くお母さん達が立ち上げた保育園だからこそ、子育てのベテンランの先生に注意をされたり、見守ってもらったり、慰めてもらったりと。
子どもたちも、その保育園に通えたことを喜んでいて、
その保育園を「誇り」に思っていて、私もその姿が嬉しくて。
他の保育園の先生達が、若い女性が多い理由を聞いたのは、その保育園に通っている頃。
その後、独立して、いろんな業界のビジネスモデルを知ると、いろいろなことが見えてきます。
下記の記事を読んでいただくとよくわかるかと!
保育士の給与はなぜ低いのか 待機児童問題から考える(朝日デジタルの記事へ)>>
女性の活躍支援の動きを見ていても、日本はどうも・・・「育児」という行動?労働?仕事!に対する評価が低すぎると感じています。
確かに「育児」は、収益も製品も生み出さない。
でも、
「育児」は国の未来を築く大切な「人」を育てるという、何よりも貴重な仕事。
保育園も、日本では「働く親のための施設」という概念が根深い。
そのためか、子どもを預ける親は、仕事にやりがいを感じながらも、心の奥底で「寂しい思いをさせてごめんね」と思っていたり、身近な人に「子どもを預けてまで働かなくても・・」と言われた人は多いだろう。
逆に海外では「保育所に通う権利」として、核家族化が進む中、母親が一人で子育てし孤立するのを防いだり、子どもを貧困から救うという観点からも、保育園への入園を進め、救育を受ける権利という観点での政策を何年も前から始め、意識改革に成功している国々があるという。
ただ、そこまで一足飛びに行くのは難しい。
だとしたら、今が変換期だとすると、「保育」や「子育て」を「仕事」と捉え、その価値を上げるために、私にできることをしたい。
それが、法人化した理由でもある。
「子育て経験」が、役に立たない社会なら。その社会の方が間違っている。
そう、感じたんです。
なのでまず、子育て期の女性(稼いでいない状態の女性)が、社会とつながりを持ち、自分の力を発揮し、社会に参加できる場、影響を及ぼせるんだと知れる場・機会を提供したい。
法人化2年目。
個人の時とは全く違って、組織で利益を出すという世界に入り、また、これまでにないない組織で、、、と考えると、全く先が見えなかったけれど、ちょっとずつ方向性が見えてきました。
チームのみんなには、負担や面倒をかけながら、そして、まだまだ先が見えないかもしれませんが(汗)
でもね、頑張る。何のために?か、分からないけど(笑)。