息子の二十歳の誕生日<2>『私の元に生まれてきた理由?』
先週、宇宙人が20歳を迎え、ちょっと感慨深いものがある・・・パート2です。
彼は、グレたわけでもなく、病気だったわけでもないが、本当に本当に「理解不能」な存在だったわけです。
それは、高校2年生のある日。
彼自身が「大きな気づき」をするまで続いたのです。
子どもは思い通りにならない・・と言いますが、この私の圧力(というか、周囲の全て)に屈しないというより、全く動じない?いや、反応しない?彼は、それはそれは毎日「大きく体力を消耗する存在」でした。
※日常生活の様子をリストアップしたらキリがありません・・・。
しかし、彼からもらった気づきは大きく・・・
前回の「自分の子ども」ではなく、「一人の人間」を・・という気づいての2つ目です。
小学校3年生の時「野球がやりたい!」と言いだしたのは彼自身でした。
私はサッカーの方が好きだっだし、できれば「空手なんかいいんじゃない?」と勧めはしたが、全然・・・。
一つの約束をしました。なにせ、少年野球は親の負担も大きいんです・・・(汗)
こちらも覚悟を決めないといけません。
「やるのであれば、6年生まで続けること」
もちろん、小学校3年生にそんな「覚悟」は分かるはずもなく、「わかったー!」と軽く約束。
ですが、、、思った通り・・・・
自主的に素振りはしない→打てないとやる気をなくす。試合の日、用意をしてドアを出たら「寒いから休む」という。熱心に指導してくれる父たちの文句をいう。辞めたいという。
無理やり「お駄賃」を父に与えてもらい、実家まで2キロの往復を走らせたら・・
「◯ーくん、草を振り回しながらタラタラ走ってたよ〜」という目撃情報が相次ぐ始末。
ですが、実はそれで嘘のように打てるようになったのですが、それも本人は・・・なんの魅力も感じなかったらしく・・・続かない。
諭し、怒り(笑)、なだめ・・・そんな時です。
「あのさ?イチローみたいになりたいと思わない?かっこいいじゃん!?」
と、聞いてみたんです。
その答えが衝撃でした。
『思わない。僕は僕のままでいい』
ちょうどその頃、仕事で「ブランディング」をスタートしており、起業される方の「パーソナルブランディング」も進めていました。
彼の言葉を聞いた瞬間。
『これこそ、パーソナルブランディングの本質だ』と思ったわけです。
そう、私は子どもに「他人を目指せ」と言っていたようなものなのだと・・・。
そこからです。
「よし、じゃー、この子のありのままの姿を見てみよう。いや、小学校3年生で、こんな風に言えるコイツの将来を楽しんでみよう」
「私の常識を押し付けない」(伝えるのは伝えます!思いっきり!(笑))
「この子しか持っていない感性を尊重してみよう」
そう思うと同時に、その後、会う人会う人に対する見る目が180度変わりました。
もちろん、娘に対しても同じです。
ですが、、、、
彼の意思を尊重する・・・ということは、私にとっては「修行」でした。
その修行は最初に書いた通り、高校2年生のある日まで続くわけですが、それでも、彼の『僕は僕のままでいい』という言葉は、今、クライアントに向き合う時に、自分のフィルター(価値観や経験)を通さずに、人をみることのきっかけをくれたのです。
そのことが、今、「その人にしかない感性に反応する」「言語化する」という、私自身の「強み」となっています。
私の並大抵でない圧力(笑)に負けず、自我を通してくれた彼に、今は、本当に感謝しています。
逆にそんな私だったからこそ、彼のような「全く動じない奴」がきてくれたのかもしれないな〜って思っていたら、前回の「育てさせてやる」という声の主の意図はここにあったのか!とこれを書きながら気づきました。
が、
「僕は僕のままでいい」と言い切った彼自身の大きな「気づき」を聞いた時、娘と共に脱力。体からハラハラと力が抜けた感覚を今でも覚えています。
その件は、また後日(汗)。
さて!今日は、保護者のためのキャリア学習WEBマガジン【みえハピ!】のママライターさん始動の日です!
孫がいらっしゃるようには見えない、世界を飛び回るおしゃれな女性!
ミナミ産業株式会社さんの山川裕未さんにインタビューに行ってきます!
総勢5人で押しかけます(笑)。
※宇宙人、中学・高校は陸上へ。嫌だったのは「自分のせいでチームが負ける・勝てない」ことがプレッシャーだったと。個人競技へ。そうして、高飛びである程度の結果を出しました。
そして、今、仕事場のみんなと野球をしていて、楽しいようです(笑)。