「嫁と子供に見せたいわ」と大工に言わす家づくり
ある現場にお邪魔した時に、その会社の社長さんが嬉しそうに話してくれた。
「うちの大工がいうんやわ。
この家は嫁と子供に見せたい仕事やって」
その言葉を聞いて、どう思う?
私は涙が出るほど嬉しいよ。
大工の技術なんて要らない家が増えた昨今。
自分の誇りと言える仕事ができた、
だからこそ、嫁と子供に見せたいという。
職人の娘である私は、いや、ある意味職人である私は、その嬉しさがよく分かる。
持っている自分の技術を使えず、誰でもできる仕事を”こなす”。
もちろん、それも仕事です。
でもね、自分の嫁や子供に誇れる仕事ができたとしたら、
それはそれは、嬉しいですよね。
そんな仕事をさせてくれた・・・お施主様に大きな感謝をするでしょう。
実はね。
ずっと前、雑誌の記事で素敵な言葉を見つけました。
施主が旦那心を・・・と。
腕のある職人を後世に残すために、
旦那心で、自分の家を建てさせてやる。
そんな施主になりませんか?
という記事でした。
それを見た時は、わ――素敵。
そんなお施主さんが増えたらいいな~って思ったものですが・・
経済事情は厳しくなる一方。
でもね、きっといます。
そして、私もなれるといいな!
日本の素敵な技術、高い技術を後世に残したい。
そのお手伝いができるように。
私自身もがんばらないと!