あなたの・お子さんの「欲」や「我」が社会を「良く」するとしたら?
いつ頃からでしょう。
「本当に我が強い子やな〜」と言われるようになりました。
その言い方から、子どもながらに「あまり良くないこと」だと気付きました。
子どもにとって「我」というのが、何なのか?がわかりませんでしたが、なんとなく「ワガママ」のような、「自分の意思を曲げないこと」「自分の意思を通そうとすること」だと理解していました。
でも、正直、なぜダメなのか?は、誰も説明してくれませんし、私自身も聞くことをしませんでした。
今思うと、聞けばよかったんだと思います。
しかし、大人になるにつれ
そんな風に「我慢」をしていられなくなりました。
いてもたってもいられない。
言わずにいられない。
少しずつ「自分の意見」「自分の思い」として、伝えるようになりました。
それでも、やはり言われます。
「我が強いなー」って。
もう、その頃には開き直っています。
「だって、しょうがないじゃん!これが私なんだから」
その後、
ブランディングのコンサルをするようになり、その人にしかないもの・・それは何か?何を軸にするか?といろいろ悩んだ挙句、行き着いたのが「感性」でした。
「感性ブランディング」と名付け、コンサルティングをスタートしていました。
そして、
「感性」を突き詰めて行く中で、出会ったのが芳村思風の「感性論哲学」。
その出会いは衝撃的でした。
なぜか?
実は、その頃、感性ブランディングをする中で、その人を知るために「欲求」を言葉にするという作業をしていたのです。
芳村思風先生の口から語られた言葉が、今まで自分の中で突き詰めてきたことが繋がった瞬間でした。
「感性とは人間の本質。
感性の本質は、求感性(ぐかんせい)。感受性ではない。
常に真実なるものを求め感じる力、本物を求め感じる力。感動を求め感じる力。
求めなければ入ってきません。受身ではないのです。
求感性とは、自分が生きるために必要な情報を積極的に
求めて感じ取ろうとする力です。
命から湧いてくる欲望・欲求・興味・関心・好奇心のことです。」
「感性」と「欲求」が繋がった瞬間でした。
そして、どこか毛嫌いしていた「理性」の使い方のコツを身につけました。
下のカレンダーのこのページがずっと、我が家の洗面所にかけてあります。
ブランドコンサルティングをお受けすると、
まず、「あなたの欲求は何ですか?」とお伺いします。
本質的な答えに行き着くには、何度かヒアリングをさせていただくのが通例です。
が、それが「行き着いたかどうか?」は自然とわかります。
それは「クライアントの表情」です。
なんとも言えない、「本当の自分と繋がった」という表情です。
その表情を見たくて、この仕事をしているのかもしれません。
そして、最近、ブランディングの一環で、事業計画も一緒に考えさせていただくことが増えてきました。
まさしく、上のカレンダーに書かれたことです。
クライアントの「欲」を、「理性」を使って、社会を「良く」する事業プランを立てる。
そうして、それが計画通りに進んで行くのを、間近で見せていただける。
もちろん、クライアント自身の「欲」が満たされていきますので、どんどん上昇スパイラルができていく感じです。
「欲」や「我」というもの、それが強いお子さんがいたら、ぜひ、それを大切にしてあげてください。
それがその「子」の本質です。
あとは、大人になる過程で、失敗しながらも「理性」を「手段」に使い、その子らしい人生が歩めるはずです。
そんな風に育てた我が家の子どもたち。
まだまだ先は長いです。
失敗もすると思います。
でも、楽しみに見守って行こうと思います。
そして、私自身も両親にそんな風に育ててもらって、
クライアント様にも、まさにそんな風に育てていただいたんだと実感しています。
感謝。